東京オリンピックが中止になった際のチケット返金についての情報です。
東京オリンピックまで残り150日をきりましたが、ここにきてコロナウイルスが世界中で猛威をふるっており、東京オリンピック開催地の東京でも患者数が急増、いよいよ東京オリンピック開催自体が危うい状態へとなってきました。
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、国際オリンピック委員会(IOC)のディック・パウンド委員(77)=カナダ=が、東京オリンピックを開催するかどうかの判断の期限は5月下旬になるとの見方を示した。AP通信のインタビューに答えた。順延や開催地変更は難しいとも指摘した。パウンド氏は3カ月たっても事態が収束していない場合、「おそらく中止を検討するだろう」と述べた。
この状態が5月下旬まで続いた場合は東京オリンピック中止を視野に、国際オリンピック委員会(IOC)でも協議される見込みです。
当サイトでも東京オリンピックチケット情報を沢山投稿してきましたが、本当に残念で仕方ありません。
Contents
東京オリンピック中止のチケット払戻(返金)条件について

東京オリンピックチケットには利用規約がありますが、東京オリンピック自体が中止になる事が想定されていない為
東京オリンピック中止時の対応については見つかりませんでした。
しかし、各セッション毎に中止になった場合の払戻・返金については記載されていましたので、解説していきます。
中止になった場合の利用規約
第39条(セッションの中止)
1.当法人は、自らの裁量により、セッションを中止することができます。なお、サーフィンに関しては、波の状態等の事情により競技の全部または一部が開催されない場合であっても、関連のフェスティバルイベントが開催される限りにおいてセッションが中止されたものとはみなされません。
2.セッションが中止される場合には、当法人は、合理的な範囲でチケット購入者に事前に中止の旨を通知するように努めますが、セッションの中止に関する情報は東京2020大会組織委員会の公式ウェブサイトにおいて確認することができますので、チケット保有者は責任をもってセッションの中止の有無をご確認ください。当法人では、セッション開始前にチケット保有者にセッションの中止の連絡が行なわれることは保証しません。
3.セッションが中止された場合は、チケット購入者は、東京2020チケット規約に従って払戻しを申請することができます。
3.セッションが中止された場合は、チケット購入者は、東京2020チケット規約に従って払戻しを申請することができます。
東京オリンピックチケットはセッション毎に購入をしておりますので、東京オリンピック中止の場合は、全セッションが無効となりますので必然的に払戻が可能であると捉える事が出来ます。
ですので、仮に東京オリンピックが中止になった場合は「返金が可能」であると考えられるのですが、気になる文言も利用規約には記載されています。
利用規約 第46条 不可抗力が適用されると返金が出来ない可能性も

第46条(不可抗力)
当法人が東京2020チケット規約に定められた義務を履行できなかった場合に、その原因が不可抗力による場合には、当法人はその不履行について責任を負いません。
利用規約の最後には大抵、このような文言が記載されます。東京オリンピックチケット規約でも「不可抗力による不履行について責任を負いません」との文言がありますので
最悪の場合「不可抗力」が適用されチケットの払戻・返金が行われない可能性も少なからずある事は理解しておきましょう。
東京マラソンのように返金が行われないという事態は極めて低いと思いますが、東京オリンピックには莫大な費用が注ぎ込まれていますので、少し不安も残ります。
東京オリンピックチケットの払戻・返金方法
仮に東京オリンピックが中止になり、払戻・返金が実施される際の、返金方法について解説していきます。
- チケットの額面額を上限に払戻が行われる
- 発行手数料、配送手数料、コンビニエンスストア支払いの決済手数料等は返金されない
- 払戻はチケット購入者だけが行える
- 払戻決定後に期限が設けられ、払戻期限を過ぎると返金が受けられない
- 払戻はチケット公式サイト[マイチケット]で受付られる予定
上記写真の場合は「チケット代金合計」分は全額返金される予定です。しかし、配送料+発行手数料の払戻・返金は残念ながら受ける事ができませんのでご理解下さい。
中止が決定した場合は、東京オリンピックチケット公式サイト(こちら)で払戻方法及び期限が掲載されますので、必ずご確認のうえ払戻期限内に処理を行うようご注意ください!!
コロナウィルス蔓延中に東京オリンピックが開催されてもキャンセルは不可
コロナウィルスの流行が続くなか、東京オリンピックが強行開催された場合でも、チケットのキャンセルや変更は出来ません。
この場合は「公式リセール」を利用して、リセール申請を行い買い手が見つかればチケットを譲渡する事が可能です。しかし、買い手が見つからない場合は残念ながらチケットの転売・払戻は出来ませんのでご注意ください。
公式リセールについては下記の記事をご覧下さい。

日程変更などの場合も払戻(返金)ができない
先日のIOCの会見では、開催地変更及び日程変更は難しいとの見解が示されていましたが、仮に順延に伴い、競技のスケジュール変更が起きた場合でも「チケットの払戻は不可」となりますのでご注意下さい。
第37条(セッションの変更)
1.セッションのスケジュールは、天候、大会運営状況、安全性確保等の事情により、当法人の判断により、前倒し、遅延、中止、中断、延期などの変更がされる場合があります。当法人は、東京2020チケット規約に明記されている場合を除き、セッションのスケジュール変更によりチケット利用者に生じた損失については、責任を負いません。
第38条(セッションの遅延)
1.セッションの開始時刻が遅れたとしても、セッションが同日中に終了した場合(セッションが延長されて終了が深夜0時を超えた場合を含みます。)には、そのセッションのチケットは払戻しの対象にはならず、また、別のセッションのチケットに交換することもできません。
東京オリンピック中止・返金方法など「まとめ」
- 東京オリンピック中止の場合は、全セッションが無効となりますので払戻が可能である
- 不可抗力による中止の場合は払戻・返金が履行されない可能性がある
- 順延などのスケジュール変更の場合は払戻・返金が出来ない
- 払戻はチケットの額面額を上限に行われる
- 配送手数料、各種手数料等は返金されない
- 払戻期限にはご注意下さい
ここまで、東京オリンピックが中止になった場合の払戻・返金について解説してきましたが、私を含め多くの方が楽しみにしてきた東京オリンピックの開催を心から願っています。
しかし、コロナウイルスで亡くなった方、苦しむ方が多くいる中での中止は、仕方がないと感じております。コロナウイルスの終息と皆さんのご健康を心よりお祈りいたします。
最後までご覧いただき有難うございました。